第1回の用語辞典に、さっそく視聴者から質問が届きました——「シュンツ・ターツ・コーツの違いや意味がいまいちピンと来ません」。今回はその回答編。前半は面子の基本用語を一気に整理し、後半は「リーチが掛かったときの河の読み方」へ。そして最後に、土田プロがこの番組で全宇宙に広めたいという、あの真理が飛び出します。
トイツとコーツ——2枚は卵、3枚で誕生
やさしい方から。同じ牌が2枚あるのがトイツ(対子)です。白が2枚、九索が2枚——これがトイツ。
そのトイツが3枚になった瞬間、名前が変わります。コーツ(刻子)の誕生です。3枚目をツモっても、誰かの捨て牌をポンしても同じ。白2枚を持っているうちはトイツ、誰かが切ってくれて「ポン」と言った瞬間に——コーツ誕生。つまりトイツは、コーツが生まれる前の卵なんですね。
ターツとシュンツ——「来い」と待つ形と、揃った形
同じ関係が、横並びの世界にもあります。同色で数字が連続する3枚——四五六筒のような組がシュンツ(順子)。一二三のような端の並びも立派なシュンツです。
その一歩手前、たとえば四五筒を持って「ああ、三筒か六筒来い」とみんなが祈っている状態——あれがターツ(搭子)です。「シュンツよ来い」と言っている2枚がターツで、待望の1枚が埋まれば(ツモでもチーでも)シュンツになる。
まとめると、こういう対の関係です。コーツの卵がトイツ。シュンツの卵がターツ。トイツが進化するとコーツ、ターツが進化するとシュンツ——この二本立てさえ頭に入れば、実況の「ターツが足りてませんね」も「トイツ場ですね」も、すっと入ってくるはずです。
なお、ターツには3タイプあります。第1回のおさらいも兼ねて図で。
河読みの基本——相手のリーチは「2通り」しかない
後半はもうひとつの質問、「リーチが掛かったときの河の読み方、安全牌の見つけ方を知りたい」へ。土田プロの整理は明快です。相手のリーチは2通りしかない。
ひとつはリャンメン形(三門張含む)。二・五待ち、六・九待ちのような、両側で待つ形。もうひとつが愚形——カンチャン、ペンチャン、シャンポン、タンキ。形の悪い待ちの総称です。この2つのどちらかを、河から見分けます。
Aの河:字牌が先に出て、あとから一・九、二・八といった外側の数牌が出てくる。これは手作りが素直に進んだ証拠で、リャンメン形のリーチが多い。
Bの河:字牌が1枚も出ていない。明らかに変でしょう、と土田プロ。内側の牌が切られているのにリーチの瞬間だけ外側の牌が出てくる河も同じで、こういうときは変わった待ち——字牌やスジがむしろ危ない。リャンメン形は誕生しにくいので、通常のスジ読みは通用しないと考えます。
もうひとつの手がかりがリーチの宣言牌(リーチを掛けた瞬間に切った牌)。2枚切れ・3枚切れの字牌が宣言牌なら、ほとんどリャンメン形——形が決まっているから余計な牌を抱えていられた、という理屈です。逆に、それまで字牌が出ていなかったのに字牌でリーチを掛けてきたら「ちょっと変だな」。変だと思ったらリャンメン形ではない、普通だと思ったらリャンメン形。ここまでが基本です。
ここからが大事な話——なぜ河を読みたいのか
そして土田プロは、質問そのものをひっくり返します。
皆さん、どうして河読みをしたいんですか。答えはひとつ——ロンと言われたくないから。そこに大問題があることに気づいてください、と。
理屈はこうです。麻雀で一番大きく運が動く瞬間は、リーチを掛けてツモった瞬間。ツモアガリは、たとえ300・500の安手でも相手の運を大きく押し上げてしまう。ところがロンでアガらせた場合、相手の運は少ししか上がらない。だから——ツモられる前に、放銃してしまえばいい。ロンと言われても、自分の運はほとんど下がらないのだから、と。
数字でも裏付けます。牌は34種類。場に6種類見えていても28種類が残り、その中でロンになる牌は1種か1.5種程度。28分の1を恐れて、あれが怖いこれが怖いと縮こまって打つ——それでは寿命が縮まる一方だ、というわけです。
河読みの基本を丁寧に教えたその口で、「本当の真理は、読まないこと」と言い切る。ロンは喜んで受け入れる、されたっていいんだという心構えで打つ方が強くなる——宇宙Tvの保証書付きです。矛盾しているようで、していません。基本を知った上で、恐れを手放す。知らずに読まないのはただの無謀、知った上で読まないのが土田流です。
まとめ
- トイツ→コーツ … 同じ牌2枚が卵、3枚で刻子誕生(ポンでも同じ)
- ターツ→シュンツ … 並び2枚が卵、埋まれば順子(チーでも同じ)
- リーチは2通り … リャンメン形か、愚形か
- 字牌が先に出た自然な河 … リャンメン形が多い
- 字牌の出ていない河・不自然な宣言牌 … 愚形警戒、スジと字牌が危ない
- そして真理 … 28種から当たりは1〜1.5種。恐れるだけ損。「読んだら損よ」
守りの技術と、守りに縛られない心。両方持って、次の一局へ。

